バナナの皮は滑りやすい

思ったことを書くだけの日記

愛犬と死にかけていた野良猫の話

 

どうも、バナナの皮です。

 

我が家は小さい頃から犬と過ごしており

現在もチワワとトイプードルに追い掛け回される日々だ。

 

チワワは御年7歳。

 

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うちに来たばかりの写真である。

とんでもなくかわいい。

 

 

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ここ最近の飼い主にチッスをせがまれた時の顔である。

 

 

なんでや。

 

 

 

御年3歳。トイプードル

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これも来たばかりの写真。

鬼かわいい。

 

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3年でこの態度のデカさである。

 

起きろ。

 

 

 

離婚し、実家に帰省した頃はぎこちない2匹だったが今となっては仲良しである。

 

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近年の悩みはトイプードルが去勢後も脚を見るなり腰を激しく振り続けることだ。

性欲の塊のような犬である。

 

 

 

 

2匹のイッヌの話は一旦置いておいて

遡ること数年前

まだ私が嫁という立場にあった時

家の周りでよく見る猫がいた。

 

毛もボサボサで身体もガリガリである

 

よく見るとドロドロの首輪がついており

長らくの間一人で彷徨っているのだろうと推測できる

 

顔を見るといつも側に寄って来たのでよく頭を撫でていた

 

そんなある日、晩ごはんを作る時間が無かったため

元旦那と一緒に弁当屋さんに行こうと家を出た時だ。

 

外は雨

玄関を開けると足元にびしょ濡れの猫がいた。

そう、あいつだ

 

助けてと言わんばかりのか細い鳴き声でこちらを見ながら横たわっている。

ただ、家にはキャットフードなど持ち合わせておらず

とりあえず弁当屋に向かい、その際コンビニで猫ミルクとキャットフードなるものを買った。

 

弁当屋から戻ると待ってたといわんばかりに猫がいた。

 

とりあえず死にかけの猫を放置するほど私も鬼ではないので

担いで家に上げた。

 

抵抗する力もなく、身体もガリガリなのでヒョイと持ち上がった。ニャア、と鳴いていた。

 

冒頭にも書いたように犬生活しか送っておらず、猫の扱いになど慣れていない。

どうしたらいいかわからず、とりあえず風呂に入れた。余りにも汚い。

 

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ちなみにこいつを洗ったあと、私の身体にノミが付着してエライ目にあった。

腹が発疹だらけである。

 

 

水を飲ませ餌をあげた。ミルクを少し温めてフードに混ぜてふやかした。食べてた。

 

翌日病院につれていった。

 

脱水症状がひどく、尚且つ高齢だとのこと。推定10歳ほど。

 

とりあえず食事を頑張って取らせてほしいと。

 

頑張って生きてたんだな、と

ちょっと泣いた。

 

先生、あとノミ取ってもらえません?とお願いした。

 

ノミは居ませんと言われ自分の腹をかいた。

お前ら全員私の腹に飛んできたのか。

 

 

 

そこから渾身的に世話をした。

うちのイッヌは興味津々である。

 

 

病院にも3回ほど連れ込んだ。

かなりの出費ではあったが命には変えれない。

 

これも何かの出会いだ、と腹をくくり

家で飼う事にした。元旦那も了承した。

 

名前はあずさと付けた。名前を呼んだところで振り向いてはもらえないがそれもまた良し。

 

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大分慣れてきた。

 

毎朝生きている姿を見てたまに泣いた。それでも大分弱っていたが生きてるだけで丸儲けだ。

 

犬ともお互い一定の距離感で過ごしていた。ゲージや猫砂・餌など一式揃えた。

 

 

 

 

家族が一人増えた。

 

 

 

 

 

そんなある日のことである

2週間ほど経っただろうか。

 

 

 

 

 

少し出かける用事があった為、イッヌとネッコに行ってくるね、と声をかけ元旦那と家を出ようとしたときだ。

 

あずさが私達のもとへきた。

 

おお、送ってくれるのか

と頭をなでた。

行ってらっしゃいとでも言っているのか。

弱々しく鳴いていた。

 

 

いってくるね、と玄関を開けたその時だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

どっかいった。

 

 

 

 

 

 

 

今までの弱々しい姿はなんだったのかと思うほどに俊敏に且つ爆走するあずさ。

 

 

追いかける私。

 

路地に消えていくあずさ。

 

追いかけようと路地に入ろうとするが入らない私の身体。

 

俺が行く、と路地に入ろうとする元旦那。

いやお前も入らんて。

 

 

 

 

 

2週間の新生活に急な幕が降りたのだ。

 

 

 

 

急な別れに私も元旦那も茫然自失である。

弱っていて、歩くのもやっとな子に

私達は油断していたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

そこから何日か探したがあずさは見当たらない。

 

先生にも相談したが「野良の時期が長かったやろうしねぇ...」と諦め気味である。

 

そのあと1ヶ月かけて探したが

私は今この日まであずさとは会えていない。

 

 

 

彼女はまだ元気にしているのだろうか。

 

それともあれが彼女なりの最期だったのか。

それは今でも解らない。

 

 

 

買い揃えたネッコセットは泣く泣くメルカリで売った。

ありがとうアイリスオーヤマ

 

 

 

 

そんな奇想天外なヌッコにまつわるお話。