バナナの皮は滑りやすい

思ったことを書くだけの日記

意外な場所で知り得た人の温もりとその力

 

最近うちのイッヌのケツがウインナーパンみたいになってきました。

 

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どうも、バナナの皮です。

 

 

先日入院中のことを少し投稿させてもらったのですが

それとはまた別で手術入院していた頃の話を少し。

 

 

 

 

手術の詳細は伏せますが

局所麻酔での手術でした。

 

麻酔しても鈍痛に近いものはあったんですが

如何せん手術なんてもん初めてだし

私は最強だと自分に言い聞かせた。

 

 

 

 

そう、私は痛みを感じないと。

 

 

 

 

 

 

ただ、思ったより手術時間が長引いた。

 

 

 

 

 

 

徐々に麻酔が切れてきた。

 

痛みが増しても ある程度我慢していたが

ある一定の痛みから我慢できなくなった。

 

 

そして私はキレた。

 

 

 

 

 

 

「バッカクッソ!!!!イッダアアアア!!!!!!」

 

 

 

痛すぎて発狂した。

 

一瞬にして私は最強から最弱になったのだ。

 

人間とは脆いものである。

 

 

 

 

横にいるナースさんが「うん、痛いですよね、頑張って、頑張って」と微笑みながら私を宥める。

 

何ワロてんねんと心の中で憤怒した。

動けてたら張り手をかましているところだ。

もちろん彼女に悪気がないのは解っている。

ただ私の気持ちに余裕はない。

 

 

 

 

その横で研修医のような男がワタワタとしながら私の様子を伺っている。

 

 

 

 

 

「大丈夫ですか?」

 

 

どの角度から見ても大丈夫なわけねえだろ。

 

 

 

私は彼の言葉を無視し、今一番ほしいものをお願いをした。

 

 

 

 

「手を貸してほしい」

 

 

 

私は研修医の手を私史上最大の力で強く握った。おそらく鬼の形相だったかと思う。

何かに縋らないと耐えれない痛みだった。

 

 

 

 

ただこれが不思議なもので

自分の身体やベッドの端を掴んだ時と

人の手を握った時

 

 

痛みの感じ方が変わった。

 

 

痛いには変わらないが、安心感が生まれたことで隙間のなかった気持ちに1mmほどの余裕ができたような感じだ。

 

 

 

人の温もりは偉大だと思った。

 

 

彼がいなかったら気絶してたんじゃないかと思う。

そして手術が終わった頃、私は気を失ったように寝た。

人生であんなに叫び倒すことはもう無ければいいなと、思う。

 

彼にはお礼を言えなかったが、彼の手があって本当によかった。そんな手術のお話。