バナナの皮は滑りやすい

思ったことを書くだけの日記

鬼畜マミーと前歯が3本へし折られていた話

 

どうもバナナの皮です。

 

通知と閲覧えらい増えてて5秒ぐらい手震えてました。

 

今日のブログ的なところに乗ってたんですね。ありがとうございます。

 

毎日自転車に乗ってると疲れてんのか眠てえのか自分でも解らないんですが

段差なんかで引っかかって転けそうになるときがあって

フゥ、と息を整えるなんてことがたまにあるんですが

 

遡ること15歳の頃、あれは夕陽がきらめく午後

 

下り道を爽快な顔して自転車を走らせる一人の私がいました。

 

そろそろ漕ぎ出そうかな、と思うタイミングにさしかかりペダルを踏み込むと

 

 

 

アハ!チェーン外れた!

 

 

 

想定外の出来事に戸惑う私

だめだ、下りで思ったよりスピード出てどうもできん。その時点でブレーキの存在が頭から消えている。

ほんの3秒、人は想定外のことが起きると3秒の間に沢山のことを考える

 

ゆらゆらと揺れながら全力で走りつづけようとする自転車をセルフブレーキ、いわば足で止めようとする

 

 

 

止まらねえ

 

当たり前だ。

 

 

前を進んでいたはずの自転車は横に傾いた。

 

 

死ぬ

 

 

そう思った私はすかさず

 

 

自転車を守った。

 

 

 

 

(なんで?)

 

 

 

私は自転車の下敷きになった、顔に擦り寄ってくるアスファルト、削れる顔

 

 

 

私は自分を犠牲にして自転車を守ったのだ。

今思い返しても何故自分を犠牲にしたのかは理解できない。

 

 

 

人が群がってきた。

 

 

「姉ちゃん大丈夫かいな!」

 

 

 

 

大丈夫なわけあるかいな

 

 

 

 

 

痛すぎたのか痛覚が麻痺して自分のどこが怪我してるのかわからない。

 

群がる人達に「大丈夫です」と大丈夫じゃない私が言うと

「あんた顔血だらけやで!」とおば様が私に鏡を差し出した。

 

 

血だらけの手で鏡を見た私は驚愕した。顔面血まみれである。

 

 

 

 

 

なんで見せたん。

 

 

 

おば様に一瞬の不信感を覚えたが

とりあえずどうするかと考え母親に電話した。

 

「転けて顔血まみれなってる」

 

「とりあえず帰っておいで」

 

「え、でもそこに病院ある」

 

「かかりつけ行ったらええやん、帰っておいで」

 

「顔血まみれやし、こっから20分ぐらいかかるで」

 

「とりあえず帰ry」

 

鬼畜なマミーが姿を表した。

おそらく私の今の状況を理解していない。

 

どうせちょっと顔擦りむいたぐらいやろ、程度の対応である。

擦りむいたんちゃう、ズリむいてんねん。

 

 

 

「とりあえず帰ります」

 

おば様方にそう伝えると「そこに病院あるのに?!」と目をひん剥いた。

それに関しては同意見だ。だが母は強いのだ。15歳の少女は母には勝てないのだ。

 

 

私は自転車を押して顔と口から血を垂れ流しながら帰った。

 

家に着くと母は私の顔を見て言った。

 

 

「イヤァ!」

 

イヤァちゃうねんママン。

 

 

 

そのままかかりつけの病院に駆け込んだ。

私の顔を見た先生は何故か半笑いである。何がおもろいねん。

 

顔面をとりあえず見てもらい先生から一言

 

 

「歯どこいったん?」

 

 

 

 

 

 

 

「え、私歯ないん?」

 

 

 

 

 

 

驚愕の事実part.2である。歯がない。

 

前歯3本がヘシ折られていた。

 

なんなら右足もズルムケである。

 

 

麻痺の恐ろしさを知った15の夜。

 

 

 

とりあえず消毒とガーゼで治療を施し病院を後にした。

 

 

書いてて余りにも長くなりそうなので一旦やめます。明日気が向けば続きを。

 

ここまで見てくださってありがとう。