バナナの皮は滑りやすい

思ったことを書くだけの日記

がむしゃらに走った毎日だった

お題「大失恋をしたときどう立ち直りましたか?」

 

どうも。バナナの皮です。

 

一昔前の話ですが、今までに無いほど人を好きになりました。

 

ただ彼の側にいたい、ただ彼の声が聞きたい、ただ笑顔が見たい

 

盲目とはこのことかと。

 

周りが見えないほどに突っ走った。

 

好きだと伝えても彼は笑うばかり。

 

その笑顔さえ愛おしくて

たったそれだけで毎日に色がついた。

叶わぬ恋でも、これでいいとさえ思った。

 

 

 

そんなときである。

 

 

敵が現れたのだ。

 

 

新参者がいい度胸だ、彼は渡さぬ

 

と勝手な対抗心を抱き

 

そしてまた彼女も私に常に牙を向けていた。

 

 

 

そして

長い戦いを経て

 

 

 

 

 

 

私は負けたのだ。

 

 

 

景色が白黒になった。

 

 

 

 

彼は私に伝えてきた。

 

「彼女ができた。」

 

もちろんアイツである。

当時相当言いにくかっただろう。

誰が見ても解るほどに私は彼にお熱だったから。

 

許せなかった。悔しかった。

でも彼が選んだのはあの子で私ではなかった。

 

愛した人の幸せを願う、なんてそんな強い心など持ち合わせていない。

 

友達等から大丈夫かと連絡が山ほど来た。

 

 

 

大丈夫なわけねえだろ。

 

 

 

 

 

心の声を殺して私は枕にふせって号泣した。

 

 

 

 

そんなときである。

 

彼と二人で話をする機会ができた。

彼なりの優しさなんだろう。

 

酒がいつも以上に進む。

目の前には大好きな彼。

だけどもう誰かの物になった彼の笑顔。

 

感情が湧き上がった。突如泣き出す私に彼は優しくごめんな、と笑った。

 

 

ごめんじゃない、謝ることなんて何もしてない

ただ私が勝手にあなたを好きだっただけ。

 

 

 

 

そこからが大変である。

 

 

感情の噴火が止まらない。

 

どれだけ好きか、どれだけ愛してるかを過去最大の不細工な泣き顔で彼に伝えた。

 

彼はありがとうと言った。

 

こんな悲しいありがとう、私は知らない。

 

私が何を言っても笑顔で頷いてた。更に泣いた。

 

 

1時間泣き腫らして伝え続け、私は彼の目を見て言った。

 

 

おめでとう。

 

 

彼はまた笑ってありがとうと言った。

 

彼に気持ちを伝えることで、私の恋は幕を閉じた。

 

なので私の失恋の克服法は「想いを伝える」である。

 

 

 

 

 

 

言葉に出すことで私の失恋は終わったのだ。